【ABOUT PPモブラー】
サボファニチャー的メーカー紹介


1953年に家具マイスターであるアイナー・ペダーセンとラース・ペダー・ペダーセン兄弟によって、ノアシェランはアレロドに小さな拠点を築いたことから始まった伝統ある工房。
「PPモブラー」のPPとは二人の頭文字をとって名付けられました。

1960年からウェグナーは、「PPモブラー」が持つ高い技術、そして使用する素材に対する徹底的な理解と、それに妥協を見せない姿勢に深く共感し、アイナー・ペダーセンと共同作業を開始しました。
これがハンス・J・ウェグナーと「PPモブラー」の歩みの第一歩となり、1969年には最高傑作と名高いPP203アームチェアの誕生となりました。

2人のものづくりへのこだわりと情熱は、歴史に残る作品を次々に作り出す機動力となり、PPモブラーを北欧家具の一大メーカーとして押し上げていきました。
その地位は現在も揺らぐことがなく、「PPモブラー」へは家具マイスター資格を持った職人希望者が後を絶ちません。
職人希望者の求人リストは何年も先まで埋まっているそうな・・・。
まさしく、家具職人を志す者が一度は働いてみたい職場No.1といっても過言ではありません。

 その後もウェグナー作品を次々と製品化し、デンマーク家具界の雄としての地位を不動のものとしています。
 「カール・ハンセン&サン」社が高品質の家具を製品化するために最新の技術を投入しコストを抑えて販売しているのに対し、「PPモブラー」社は現在も職人の手作業を重要視しています。
 そのため、椅子1脚に対する価格は高価な物が多いのですが、これは完全な手作業でなければ作成しえない商品を多く扱っているため。
 例えばウェグナーのヴァレットチェアは従者の椅子と呼ばれ、背もたれにジャケットを掛けることができる形状となっています(詳しくは下の写真を参照してくださいね)。
 この丸みを帯びたデザインは、箇所によって厚みが全く違い、且つ、前後にカーブしている形状から、NCルータでの作業は困難を極めます。
 また、木材の間に色の違う突板(木材を薄くスライスしたもの)を挟み込んでおり、加工には多くの工程が必要となります。
 
 座面には小物が収納できるようになっており、ウェグナー流のアイデアが詰まっています。
 デザインも実用性も座り心地も兼ねたヴァレットチェアは、家具マイスター資格を持った優秀な職人が本国の工房で手作業で作り出しています(その多くは分業ですが)。
 
 従って価格は必然的に高額なものとなってしまいます。
 
 
 北欧家具好き(特にウェグナーを好きな人)が、最終的に手に入れたいと思う椅子を多く製造している家具工房、それが「PPモブラー」社なのです。