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【2025.11.01】ウェグナーの新作チェアを見てきました!!


現在カールハンセン&サンのフラグシップストアにて開催中の新作エキシビジョン「フレーミングコンポジション」の一般公開に先駆けた関係者向けのプレイベントに参加してきました!!

なお、「フレーミングコンポジション」は今年の6月にコペンハーゲンにて開催された「3daysofdesign」のエキシビジョンタイトルで、この度の日本での公開はその内容を再構築したものです。
本場の「3daysofdesign」に足を運べなかった方でも、その空気感が伝わるとても良いエキシビジョンですよ♪


関係者向けのプレイベントでは、北欧デザインに関する著書を多数執筆しており、日本人ではじめてデンマーク王立芸術アカデミー研究員となった島崎先生と、北欧に関する執筆や講演を数多く行なっている萩原健太郎氏のトークイベントが開催されました。

トーク内容は割愛いたしますが、トークの最後に島崎先生はカールハンセンへの提案(助言?)として、今は亡きデンマーク最古の家具工房として名高い「ルド・ラスムッセン」などを買収したのはよいが、工房を閉鎖しアイコンとも言える家具を自社製品として生産するのではなく、「ルド・ラスムッセン」という冠を残し歴史を保存してほしいと訴えていました。
関係者・参加者一同が一瞬凍りつきましたが、北欧家具に対するその熱さにスタッフの方も胸を打たれておりました。
業界に長く身を置いているからこそ、言いたいことをはっきりと伝えられる。
素晴らしいと思います!!


次に本エキシビジョンの目玉でもありますカールハンセンの新商品の展示について見ていきましょう!!

黄金期デザイナーはハンス・ウェグナー、ナナ・ディッツェル、ヴィルヘルム・ラウリッツェン、ボーエ・モーエンセンら、現代デザイナーはイーオス、アンカー・バックらの新作が日本で初お披露目となっています。

当店としてはやっぱりウェグナーの新作に注目をしており、「CH621スイヴェルチェア」と「CH290イージーチェア」が一番の見所でもあったりします。
もちろん当店でも展示予定ではございますが、展示開始が来年の5月頃になってしまいそう・・・。


さて、「CH621スイヴェルチェア」ですが、ウェグナーの椅子では珍しいキャスターが付いたオフィス用チェアとなっています。

またカールハンセンとしても初となる360度回転するガス圧式の昇降機能が付いた椅子となります。
ウェグナーデザインでありながら、インダストリアルな雰囲気が感じられる本製品は、現代の安定基準を満たすためにオリジナルの4つのキャスターから5つのキャスターへと改良されています。

同じくウェグナーデザインのオフィスチェアとして有名なのはPPモブラーの「PP502スイヴェルチェア」。
しかしながら「PP502」はとても高価な椅子ですので、コストパフォーマンスを重視するなら新作の「CH621」がお勧めです。

価格は
「CH621スイヴェルチェア」442,200円(税込)〜
となっております。

座面高は45cm〜54cmまで調整可能。
木部はオーク材のみ、座面、背もたれ、アーム部分はレザーまたはファブリックから選択できます。

11月1日よりご注文受付開始。
今の所国内在庫モデルは存在しないため、全ての仕様で受注生産モデルとなるようです。
そのため納期はおよそ6ヶ月とお考えください。

ちなみに、キャスターは当時の物を参考にデザインにあったクラシックな形状となっておりますが、取り付けは多くのオフィスチェア共通の規格となっているため、キャスター交換も可能なのだとか。


次にご紹介するのはゲタマ社が廃業してしまったため、制作がカールハンセンへ移行となったウェグナーのイージーチェア「CH290」シリーズです。


「CH290」シリーズはウェグナーが機能性と構造のシンプルさを基盤としながらも空間に穏やかな印象を与えるデザインとなっています。

本来は布張りの中に隠されがちな背面構造をあえて露出させることにより、ウェグナーらしい彫刻的な印象を演出し、同じくウェグナーの「CH25」にも見られる角度を持つ後脚は軽やかな印象を与えます。

また、幅が広いアームレストは快適性と安定性を同時に提供しています。
これらの形状によって「CH290」は日常使いに適した構造美の家具として完成されています。


ローバックタイプの「CH290」、ハイバックタイプの「CH291」、ソファ(2人掛け、3人掛け)、スツールの「CH290F」からなるシリーズ展開となっており、ご自身の希望によって選べるのは嬉しいところです。

価格は
ローバックタイプ「CH290」は518,100円(税込)〜
ハイバックタイプ「CH291」は632,500円(税込)〜
スツール「CH290F」は218,900円(税込)〜
となっております。

また、オプションによって座面と背面のクッションに羽毛を使った仕様でご注文いただけます(クッションの芯材はウレタンですが表裏に羽毛が使われている)。
試しに座り比べてみましたが、羽毛仕様は本当にふわっふわっで柔らかい♪
柔らかい座り心地が好きな方は羽毛仕様で、硬めの座り心地が好きな方はウレタン仕様でお選びください。
※「CH290」の場合のオプション料金は46,200円です

ウェグナーのイージーチェアの選択肢がまた増えたのは嬉しいですね!!

12月よりご注文受付開始予定。
国内在庫モデルの詳細はまだアナウンスされていませんが、お好みの生地でご注文いただく場合は受注生産モデルとなり、納期はおよそ6ヶ月とお考えください。


ウェグナーの今年の新作は如何でしたでしょうか?
すでに一般公開となっておりますので、皆様もカールハンセンのショールームにてご覧いただけます(11月9日まで)。
ご購入を検討中の方は是非一度ご覧になられることをお勧めいたします。
当店でご覧になりたい方は、かな〜り先ですが来年5月までお待ちくださいね(涙)。


P.S
同日カールハンセンのプレイベントまで時間があったので、「フリッツ・ハンセン」のショールームへ寄ってきました。
カールハンセンのショールームから歩いて行ける距離なんですよね。

なぜフリッツハンセンへ行ったのかというと、スウェーデン留学時代の同級生がデザインした椅子がフリッツハンセンから販売されているという情報を最近知って実物を見てきたのです。

アウトドア家具メーカー「SKAGERAK(スカゲラック)」がフリッツハンセンの傘下となり、スカゲラックコレクションとして販売されている「ヴェン・アームチェア(写真上)」という椅子が、同級生がデザインした椅子です。

ヴェン・アームチェアはアウトドア家具ではなく室内用のダイニングチェア。
板座面ですが専用のシートクッションも用意されており、座り心地はとても良い椅子でした。
丸い形状のアームも、普段Yチェアを使い慣れた人なら違和感なく馴染めます。
背もたれも幅広く、背中の当たり具合は優しいです。

見た目はシンプルで綺麗な椅子ながら、細かなところにさりげなく技術力が活かされている素敵な椅子です♪
フリッツハンセンはスチールを使った家具が有名なため、ヴェン・アームチェアは国内では知名度が低い椅子ですが、個人的にとてもお勧めできる椅子ですよ(同級生だから贔屓をしているわけではないですよー)。

ちなみに、デザイナーである同級生の「アントン」君、学生時代から技術力は高く(しかもイケメンです)、私も一目置いていました(←何様www)。
ストックホルムファニチャーフェア用に制作した蛇腹扉のリビング収納は、とても高い評価を受けていましたね。
同じ学舎での卒業後、私は日本へと帰国しましたが、アントン君はスウェーデンの東京藝大とも言えるストックホルムのカール・マルムステン家具研究所の家具デザイン学科へと一発合格し進学してました。

当店はフリッツハンセンの販売代理店ではございませんのでヴェン・アームチェアを当店でご注文することはできませんが、ご興味のある方は是非フリッツハンセンへお問い合わせください!!
日本でもっと多くの人に知ってもらいたいですね!!
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