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【2021.10.27】カールハンセン2021年新商品の「プリコチェア」


まもなく11月ということもあり、半袖では肌寒くなってきましたね。
新型コロナウィルスも落ち着いてきたのか、東京でも感染者数は目に見えて減ってきました。
第6波が来ないことを願って、このまま安定した状況が続きますように!!

さて、既にSNS等で発表になっているため北欧家具愛好家の方はご存知かもしれませんが、カールハンセン&サンの2021年新商品がついに正式発表および本日10月27日に発売(ご注文受付開始)となりました!!

今年はウェグナーの復刻品の発表は無いせいか、個人的には少し寂しいな・・・と、ラインナップとしては少しインパクトに欠ける内容と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、その中でも「これは面白い!!」という商品もございますよ!!

当店では新たに復刻された新商品「プリコチェア」を強くお薦めさせていただき、今回はご紹介をさせていただきます!!


「プリコチェア」はプレーベン・ファブリシャスとヨルゲン・カストホルムにより1964年に発表となった折りたたみが出来るラウンジチェアです。
まずは、その美しいフォルムをご覧ください。




「プリコ」とはラテン語で「折りたたむ」という意味です。
まるでソリのような軽やかな外観を持ちつつ、快適な座り心地と、優れた省スペース性を持つこの椅子は、名前の通り完全に折り畳むことができるのです。
その折りたたみ構造を実現するために、強度が高いオーク材をフレームに用い、安定性と意匠を兼ねる真鍮を接合部に使っています。
取り外しができる背面と座面のクッションやサドルレザーのアームも美しさを引き立たせるデザインのポイントにもなっています。


また、サドルレザーのアームは折り畳みを実現するためのストッパーとして、背もたれのリクライニング角度を調整できるベルトとしても機能する、考えられた無駄のないデザインです。
サドルレザーに開いた穴に真鍮の突起を差し込むことで5段階のリクライニング角度を調整できるのです。



「プリコチェア」はミドルバックの「FK11」とハイバックの「FK10」の2種類の高さから選べます。
下記はハイバック仕様の「FK10」となります。




ご覧の通りハイバックの「FK10」には本体にネッククッションが付属しています。
頭まで完全に預けることができるハイバックはやっぱり快適ですよ♪

背もたれの高さは少し高くなりますが、折り畳んだ時の幅は変わらず、同じ省スペース性を維持しています。

「FK10」と「FK11」は大きな価格差はありませんので(3万円程度の価格差。これはネッククッションの有無による価格差と考えてもよいのでは)、どちらかお好みの高さをお選びください。

下記にお選びいただける仕様および価格を記載いたします。

・FK10(ハイバック・ネッククッション付属)
オーク材、オイル塗装  282,000円+税
オーク材、ホワイトオイル塗装  282,000円+税

・FK11
オーク材、オイル塗装  250,000円+税
オーク材、ホワイトオイル塗装  250,000円+税

「FK11」のオーク、オイル塗装は2022年国内在庫モデルを予定しております。
それ以外の仕様はデンマーク受注生産モデルとなるため、納期は約5ヶ月程度かかります。

当店では国内在庫モデルである「FK11」のオーク材、オイル塗装仕様を11月初旬に展示開始予定です。
「プリコチェア」に興味のある方、座って見たい方、その構造を見てみたい方、是非当店にお越しいただきお試しくださいませ!!

また、「プリコチェア」以外にも2021年カールハンセンの新商品には面白い椅子がございます。
「コロニアルチェア」で有名なオーレ・ヴァンシャーの「Tチェア」です!!

まさしく"T"というそのフォルムをご覧ください。
オーレ・ヴァンシャーは家具デザインを建築として捉えており、その彫刻的なデザインは他のデザイナーとは一線を画す驚きに満ちたアプローチであったと考えます。

この「Tチェア」の各ディテールを細かく見ていくと、そこには熟練した職人の技巧を必要としたデザインであると読み取れ、ライン形成に多くの時間を有する椅子であることがわかります。
ただ個人的には、その独創性あふれる彫刻的なデザインゆえの線の細さが若干気になります。
ヴァンシャーのデザインは華奢な物も多いですからね。
そのことから木材の硬度に優れたオーク材でのご注文がおすすめです。

・OW58(Tチェア)
オーク、ソープ仕上げ、ファブリックグループ3  141,000円+税
オーク、オイル塗装、レザーグループB  161,000円+税
ウォールナット、オイル塗装、ファブリックグループ3  191,000円+税
ウォールナット、オイル塗装、レザーグループB  203,000円+税

そして、最後にご紹介するのは昨年復刻されたモーエンセンのベンチテーブル「BM0488」のスモールバージョン「BM0488S」です。
籐張の趣向を凝らしたクラフトマンシップはそのままに、ベッドサイドやソファーに適したサイドテーブルとして格段に使いやすいサイズになりました。

角は丸みを帯びた優しいデザインにしていますが、控えめで実直なデザインでありながら、緻密な接合部の継ぎ手はまさしくモーエンセンらしい!!と言えますね。

クラシックなデザインのローテーブルを探している方にまた新たな選択肢が増えたと考えると、2021年もワクワクした家具選びができそうです♪

・BM0488S
オーク、オイル塗装  122,000円+税

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