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スタッフブログ

【2016.3.24】4月からの価格改定情報


桜が咲く季節となってまいりました。
九品仏川緑道も咲き始め、いつ頃が見頃なのかと大変楽しみです。

毎年この時期になると、どこか気分も晴れやかになってまいりますねー。
長い冬が終わり、1年で最も過しやすい夏に向けて気持ちが開放的になる北欧の人達の喜びが感じられます。

さて、そんなに喜んでもいられないのが、北欧各メーカーの価格改定です。
現在当店にて取り扱っているデンマークの家具メーカー「PPモブラー」および「フレデリシア」製品も4月より価格改定されます。
幸いなことに、「PPモブラー」製品で当店にて展示中の「PP701」、「PP68(PP58含む)」は価格は据え置きのため、2015年度と同様のお値段にてお求めいただけますが、「フレデリシア」の「J39」と「トリニダードチェア」は値上がりします。
ご注文いただく仕様にもよりますが、少なくと4,000円は価格が上るとお考えくださいませ。

また、当店の大人気商品「ゴットランドシープスキン」のクッションも、残念ながら4月から少しだけ値上がりいたします。
いずれも現地での材料費高騰による価格改定とのことですので、どうかご了承くださいませ。

ご家庭でお使いいただいている様々な品物、嗜好品や食品が軒並み値上がりしている今、インテリア用品までも値上がりしてしまうのは大きなダメージでしょう。
そこで、皆様には無駄なお買い物を避ける意味でも、是非一生物と呼べる品物をお買い求めいただきたいと思います。

これは昨年、織田憲嗣先生(日本における北欧家具研究の第一人者)にお会いしたときにお話されていたことの受け売りなのですが、フランスの財務大臣がこのように仰ったそうです。

「わが国の国民は、安物を買う金銭的余裕はありません・・・」

つまり、どのような意味かと申しますと、フランスに限らず、ヨーロッパの人は長く使える良い品物を購入し、大切にメンテナンスをしながら何十年と使っていく。
安物を買って、デザインに飽きたり、壊れたりしたら捨てて、また新しい安物を購入するほうが、長い目で見るとコストパフォーマンスは悪くなるのです。
また、価値のあるものは何十年経っても、著しく価値が下がるものではないため、万が一手放す機会になったとしても大切にされてきた品物は、それ相応の価格での買取手が見つかります。

フランスの人は洒落たこと言うなーと、納得したものです。

今回価格改定が予定されているメーカーの商品も、何十年とお使いいただける、まさに一生物の商品です。
ウェグナーの椅子も、モーエンセンの椅子も、ゴットランドシープスキンも、本当に長くお使いいただくことができ、且つ使う喜びも感じられる品物です。

安価な物を繰り返し購入する消費生活はやめて、本当に一生つきあえる物を探されてみてはいかがでしょうか?

と、まぁ、そんな事は皆さんとっくにご理解いただいていると思います。
ゴメンなさい・・・。

とにかく、もし「PPモブラー」「フレデリシア」「ゴットランドシープ」商品を購入予定の方がおりましたら、3月中に購入されることをお薦めいたしますよ!!

【2016.3.18】映画「noma ノーマ、世界を変える料理」


またまた映画のご紹介です(笑)!!
なんか家具店のブログというよりも、映画紹介のブログのようになっておりますが、今回ご紹介させていただきます映画も、しっかりと北欧関連の映画でございます。

映画「noma ノーマ、世界を変える料理」。

皆さんは「noma」というレストランをご存知でしょうか?
デンマークはコペンハーゲンにある『世界一』のレストランです。
The Diners Club World's 50 Best Restaurants Academyによって選ばれた「サンペレグリノ世界のベストレストラン50」という賞で、4度、世界の頂点に輝いたレストランということで、世界で最も予約のとりにくいレストランとも言われています。

食通の方はもちろんご存知かと思われますが、「noma」のオーナーシェフで天才と呼ばれる「レネ・レゼピ」はとても奇抜な料理を生み出し、素材をある種のアートのような料理へと昇華させる食の革命家とも呼ばれています。
その素材とは、生きた蟻や道端に咲くバラ、苔など、え!?そんな物食べられるの??という食材なのです。
あくまでもメインに添える具材という立場だと思いますけれど・・・私は食べたことが勿論ないので分かりませんが・・・。

さて、そんな「noma」と「レネ・レゼピ」の4年間を追ったドキュメンタリー映画が、この「noma ノーマ、世界を変える料理」なのです。
10年代最高のレストランと謳われる「noma」ですが、実は昨年の頭に東京のマンダリンオリエンタルホテルに短期間のポップアップレストランを出店していたのをご存知でしたか?
レネがコペンハーゲンで働くスタッフを引き連れて出店した「noma東京」は予約が6万件以上も殺到し、その人気ぶりに予約が取れず悔しい思いをした方々も多いのではないでしょうか。

すでに「noma東京」は終了しておりますが、皆様にはコペンハーゲンの本店で是非味わっていただきたいですね(コペンハーゲンも予約はほぼ取れないかもしれませんが・・・)。

映画では、天才と謳われるレネの並外れた努力と挑戦、そして様々な事件を通して、独創的なメニューを創作し続ける姿を追いながら、彼の内面までも迫っていきます。

映画「noma ノーマ、世界を変える料理」は新宿シネマカリテにて4月29日(金)より公開です!!
当店では公式サポートショップとして映画のフライヤーを無料で配布しておりますので、ご興味がある方は是非お持ち下さいませ。


「noma ノーマ、世界を変える料理」

監督:ピエール・デュシャン
出演:レネ・レゼピ 他

2015年/イギリス/英語、アルバニア語、デンマーク語、スウェーデン語、仏語、スペイン語/カラー/99分

後援:デンマーク王国大使館
提供:KADOKAWA
配給:ロングライド


ちなみに、マンダリンホテル「noma東京」ポップアップレストランで使用された椅子とテーブルは、カール・ハンセン&サンが「noma」のために特別に製作したウェグナーの椅子「CH46」とテーブルが使われておりました!!
レストラン終了後に販売され、今頃は実際に「noma東京」で使われていた椅子をご家庭で利用されている方もいることでしょう。
あぁ、なんて羨ましい・・・(笑)。

ですが皆様、「noma」仕様と全く同様の「CH46」をカスタムしてご注文いただくことが可能ですよー!!
ナチュラルペーパーコードにブラックラッカー塗装で13万円+消費税となります。
ただし「noma」用に特別に作成されたレザークッションはご注文いただけませんが(涙)。

【2016.3.10】映画「ハロルドが笑うその日まで」


また映画のお話で申し訳ございませんが、配給会社より試写会にご招待いただき、本日その映画を堪能してきましたので、ここで宣伝をさせてください。
これまで宣伝させていただいた映画は、北欧映画ということで配給会社より公式にサポートを依頼されたものでしたが、今回ご紹介させていただく「ハロルドが笑うその日まで」は、北欧家具店としてご紹介させていただくのにまさに相応しい物語となっております!!


ノルウェーの街、オサネで40年以上にわたり妻マルニィとともに小さくも誇り高き家具店を営んできたハロルド。
しかし、世界中で展開する有名家具チェーン店「IKEA」(イケア)の北欧最大店舗がハロルドの店のすぐ隣にオープンしたことから、ハロルドの店は閉店に追い込まれる。
さらに最愛の妻を失い、怒りを募らせたハロルドが思い付いたのは、イケアの創業者、イングヴァル・カンプラードを誘拐して、復讐することだった!
おんぼろ車に乗り込み、イケアの第一号店があるスウェーデンのエルムフルトへと向かうハロルド。
道中で出会った孤独な少女エバも巻き込み、極寒の地での珍道中が幕を開ける。


・・・と、こんなお話になっております。
小さな家具店の隣に「IKEA」ができるという、小売店からすると考えただけでも恐ろしいお話。
冒頭の、お店が潰れ妻が亡くなるまでのシーンに、主人公の悲哀が伝わってきます。

他人事ではない、もし自由が丘に「IKEA」が出来たらどうする??と自問してしまいますが、その時はその時でしょう!!なんとかなるさ〜と考える私(笑)。
そもそも横浜に「IKEA」があるので、近隣にお住まいの方は既にそちらでお買い物をしていらっしゃいます。

映画ではクリスマス前の本格的な冬を迎える南スウェーデンの景観がこれから起こる惨事を予期させる・・・と思いきや、笑いあり、涙あり、最後はほっこりとする素敵な映画なのでした!!
IKEA創業者カンプラードのどこか憎めない魅力的なキャラクターがとても素敵なのですよ。

高級家具店とIKEA、立場は違えど、経営者どうしの友情が、新しい化学反応を起こす。
現在の北欧インテリアシーンでも同じことが言えるかもしれません。
高級家具とIKEAのミックススタイルこそが、今最も目にすることが多い北欧インテリアのトレンドだから。

『ハロルドが笑うその日まで』は4月16日(土曜日)より、恵比寿ガーデンシネマにて上映です!!

「ハロルドが笑うその日まで(原題:HERE IS HAROLD)」

監督:グンナル・ヴィケネ
出演:ビョルン・スンクェスト、ビヨルン・グラナート 他

2014年/ノルウェー/ノルウェー語、スウェーデン語語/カラー/88分

後援:ノルウェー王国大使館
配給:ミッドシップ


【2016.3.3】映画「ファブリックの女王」


フィンランドの映画「ファブリックの女王」は、「マリメッコ」を創業した女性起業家アルミ・ラティアの人生を描いた映画です。

「マリメッコ」といえば、北欧を代表する有名なファブリック生地ブランド。
北欧好きの方は「マリメッコ」の生地を使った鞄や洋服を持っている人もいるのではないでしょうか。
大きな花柄の生地ウニッコは特に有名ですよね。

さて、今やそんな有名ファッションブランドの「マリメッコ」ですが、創業者のアルミ・ラティアが戦後間もない1951年に創業した当時は、男性偏重のビジネス社会が根強く残っている時代。
そんな苦しい時代に、アルミ・ラティアは飽くなき探究心と天才的なプロデュース力で「マリメッコ」を一躍有名にします。
新しい時代のライフスタイルを創造するということに生涯を捧げたアルミ・ラティア。
その波乱万丈の人生模様が、この映画では描かれています。

ウェグナーやモーエンセンと同時期に同じ北欧で活躍したテキスタイルデザイナー達。
家具という世界で北欧デザインを一種のアイコンにしたウェグナーに対して、北欧のファブリックといえば一番に思い浮かべるのが「マリメッコ」という方も多いはず。
当店では「マリメッコ」の商品を置いているわけではございませんが、シンプルでいてタイムレスという共通するデザインが、ミッドセンチュリー期の北欧で多く生まれたことは単純に凄いことだなと考えます。

ファブリック・テキスタイルの分野から北欧デザインを見つめなおすのも悪くないですね。
興味がある方は是非この映画をご覧になってください!!
5月14日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国にて順次公開予定です。

当店ではオフィシャルサポート店として、映画「ファブリックの女王」のチラシを無料で配布しております。
当店スタッフはあまりファブリックに関して知識がございませんので、「マリメッコ」についてお知りになりたい方は、同じ自由が丘に「マリメッコ」の直営店舗がございます。
宜しければそちらでお話を伺って下さいな。


「ファブリックの女王(原題:Armi alive!)」

監督:ヨールン・ドンネル
出演:ミンナ・ハープキュラ 他

2015年/フィンランド/フィンランド語/カラー/85分

協賛:Marimekko
後援:フィンランド大使館
提供・配給:パンドラ、kinologue

【2016.3.01】展示復活とCH36入荷のお知らせ


今年の頭に開催しておりましたウインターセールにて、日本サイズのYチェア、エルボーチェア、白塗装のCH88、CH33等の展示現品を販売しておりました。
少しだけ安くさせていただいていたこともあり、とても好評で展示品が直ぐに完売してしまうという嬉しい誤算のため、長らくの間、椅子専門店としては少し寂しい展示の品揃えとなっておりました。

以前からお伝えしておりましたが、カール・ハンセン&サンの椅子の一部がこれまで日本市場で販売しておりました日本サイズからEUサイズに変更となります。
ちょうど本日から、Yチェア等の日本サイズのご注文が+5,000円、テーブルの日本サイズは+50,000円となります。
また、2018年には完全に日本サイズの椅子、テーブルでのご注文ができなくなります。 それにともない、当店の展示品も全てEUサイズの展示へと変更させていただくことになり、日本サイズの展示現品を販売していたのです。

待つこと1ヶ月超、やっとEUサイズとなったYチェア、エルボーチェアが当店の展示に復活いたしました!!

また、以前はビーチ材、ブラックペーパーコード座面であったYチェアは、チェリー材、ナチュラルペーパーコード座面の展示へと変更となっております。
エルボーチェアは以前と同様のオーク材、ソープフィニッシュ塗装、テキスタイル座面です。
ご自宅では、同様の木材で揃えられたい方も多いと思いますが、当店はショップですので、少しでも種類の異なる木材、塗装方法等を比較できるように、なるべく仕様を変えて展示をしております。
これまで、チェリー材の椅子は展示していませんでしたので、板見本では分からない板目・正目の木理や加工された状態のチェリー材をご覧になっていただくことができます。

今後も、異なる樹種の展示を増やしていけるように努力いたします。

さて、Yチェア、エルボーチェアの展示復活にともない、新たにCH36という椅子の展示も始めました!!


CH36は、ウェグナーデザインのダイニングチェアでも、シンプルすっきりな形状となっており、シェーカーデザインの影響を受けたことは容易に想像できますが、実はウェグナーのダイニングチェアでここまでシンプルな作品って意外と少ないのです。
機能性と快適性を重視しつつ、少し遊び心があるデザインが特徴のウェグナーの椅子ですが、当店に来られるお客様の中には、もっとシンプルな形のウェグナーの椅子はありませんか?とのご相談をいただくこともございます。
デザインを主張し過ぎない椅子を日常生活でさり気なく使われたい、しかも耐久性と座り心地の優れた椅子であってほしい。

そのような椅子をお探しの方には、このCH36をお薦めいたします。
実際に、結婚式場や協会で使われていることから、デザインが主張し過ぎず、すんなりと周りの景観に溶け込む、あくまでも主役は人と空間であってほしい、そんな考えが込められているようなデザインです。

CH36を当店の展示に加えることによって、より椅子の選択幅が増えました!!
椅子をご購入の際には、是非全ての椅子にお掛けになっていただければと思います。

ちなみに、こちらのCH36もEUサイズとなっております。
話は少し変わりますが、先日、カール・ハンセン&サンの現CEOクヌッド・エリック・ハンセン氏とお話をする機会がございました。
その時に、日本サイズのYチェアが無くなるのは残念です・・・とお伝えしたところ、氏は「もし日本サイズの注文が今後も多いようであれば、2018年以降も日本サイズを作り続けるかもね」と仰っていました!!
みなさん、日本サイズは全世界で日本のみ販売されているサイズです。
また、ウェグナーが1950年にカール・ハンセン社に持ち込んだオリジナル図面は日本サイズの物でした。
このようなことから、無くしてしまうには実に惜しいサイズであったりします。
特に女性からの評判は良かったですからね。

当店の展示品は全てEUサイズへと変わってしまいましたが(すみません)、今後も日本サイズを購入されたい方は、少しだけ高くなりますが日本サイズをご注文くださいませ!!
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